紅蓮の弓矢の衝撃的なイントロ、僕の戦争の不穏な空気、The Rumblingの爆発的な熱量・各シーズンのOPは、物語のテーマと深く結びつき、作品のもうひとつの顔として機能してきました。
この記事では、進撃の巨人の歴代OP全曲を一覧で紹介しながら、担当アーティストの特徴、シーズンごとの魅力と聴きどころを徹底解説します。初心者から長年のファンまで、OPを通じて作品をより深く楽しむためのガイドとしてお役立てください。
進撃の巨人OPが作品を象徴する理由
OPが担う役割くOP世界観・伏線・感情のブースト
進撃の巨人 OPは、単なる番組の始まりを告げる音楽ではありません。作品世界への入口として、視聴者の感情を一気に引き上げる重要な役割を担っています。
■ OPが果たす3つの機能
- 世界観の提示くOP壁に囲まれた世界、巨人との戦い、調査兵団の使命・90秒で作品の空気を凝縮
- 伏線の埋め込みくOP歌詞や映像に、後の展開を暗示する要素が散りばめられている
- 感情のブーストくOP本編の緊張感や高揚感を、視聴前から最大化する
特に進撃の巨人 OPの歌詞が物語の核心に迫る内容であることが多く、あの歌詞はこういう意味だったのかと後から気づく仕掛けが満載です。
なお、公式ポータルではOP・EDの楽曲情報が整理されており、進撃の巨人の主題歌一覧としてまとめて確認できます。
楽曲が物語テーマ・自由/戦い/絶望と希望と結びつく仕組み
進撃の巨人 OPの根幹にあるテーマは自由と代償です。人類は巨人に奪われた自由を取り戻すため、多くの仲間を失いながらも戦い続けます。
OPの歌詞には、このテーマが色濃く反映されています。
| テーマ | 代表的な歌詞・表現 | 該当OP |
|---|---|---|
| 自由への渇望 | 死せる餓狼の自由を! | 紅蓮の弓矢 |
| 犠牲と覚悟 | 捧げよ!捧げよ!心臓を捧げよ! | 心臓を捧げよ! |
| 喪失と哀悼 | 遠くへ 遠くへ 羽ばたいていく | Red Swan |
| 戦争の狂気 | 戦争を 僕らにください | 僕の戦争 |
| 終末と暴走 | Rumbling, Rumbling, it’s coming | The Rumbling |
シーズンごとに色が変わる面白さ
進撃の巨人 OPは、シーズンが進むごとに音楽の色が明確に変化します。
- Season 1〜2OP勇壮・熱血・軍楽的OPLinked Horizon
- Season 3前半OP叙情的・幻想的OPYOSHIKI feat. HYDE
- Season 3後半OP重厚・歴史的OPLinked Horizon
- Final SeasonOP不穏・狂気・爆発OP神聖かまってちゃん→SiM
この変化は、物語の展開と完全にリンクしています。巨人との戦いから人間同士の戦争へとテーマが移行するにつれ、OPの雰囲気も劇的に変わっていくのです。
進撃の巨人 OP歴代一覧・シーズン別
| シーズン | 話数 | OP曲名 | アーティスト | 放送年 |
|---|---|---|---|---|
| Season 1 前期 | 1話〜13話 | 紅蓮の弓矢 | Linked Horizon | 2013年 |
| Season 1 後期 | 14話〜25話 | 自由の翼 | Linked Horizon | 2013年 |
| Season 2 | 26話〜37話 | 心臓を捧げよ! | Linked Horizon | 2017年 |
| Season 3 Part 1 | 38話〜49話 | Red Swan | YOSHIKI feat. HYDE | 2018年 |
| Season 3 Part 2 | 50話〜59話 | 憧憬と屍の道 | Linked Horizon | 2019年 |
| Final Season Part 1 | 60話〜75話 | 僕の戦争 | 神聖かまってちゃん | 2020年 |
| Final Season Part 2 | 76話〜87話 | The Rumbling | SiM | 2022年 |
| 完結編・後編 | 各話版 | 最後の巨人 | Linked Horizon | 2023年 |
| 完結編・後編 | 主題歌 | 二千年… 若しくは… 二万年後の君へ・・・ | Linked Horizon | 2023年 |
放送年や使用話数の詳細については、進撃の巨人アニメ主題歌の公式データも参考になります。
Season 1のOP・作品の衝撃を決定づけた時代
2013年、アニメ・進撃の巨人の放送開始とともに、日本中を席巻したのがSeason 1のOPでした。Linked Horizonが手がけた2曲は、作品の代名詞として今も語り継がれています。
紅蓮の弓矢・作品入口として刺さるポイント
Seid ihr das Essen? Nein, wir sind der Jäger! お前たちは獲物か? いや、我らは狩人だ!
ドイツ語の問いかけから始まるこのイントロは、アニメ史に残る衝撃的なオープニングとなりました。
■ 紅蓮の弓矢の魅力
- 疾走感・巨人に立ち向かう兵士たちの決意を、駆け抜けるようなテンポで表現
- ドイツ語コーラス・作品の中世ヨーロッパ風世界観と軍楽的な雰囲気を強化
- 歌詞の攻撃性・屍踏み越えて進む意志を嗤う豚よという挑発的なフレーズ
- イェーガーのフレーズ・主人公エレン・イェーガーの名前と狩人の二重の意味
この曲は2013年の音楽チャートを席巻し、Linked Horizonは第64回NHK紅白歌合戦に出場。紅蓮の弓矢は2020年のアニメソング総選挙で第7位にランクインするなど、今もなお愛され続けています。
自由の翼・スケール感と高揚の作り方
14話からのOP自由の翼は、調査兵団をより強くイメージして制作されました。
■ 自由の翼の特徴
- 行進曲のような曲調・調査兵団の壁外調査に向かう勇壮さを表現
- ドイツ語コーラスの継続・紅蓮の弓矢との統一感を維持
- 「翼」のモチーフ・調査兵団のシンボル・自由の翼との連動
- スケール感の拡大・オーケストラとロックの融合による壮大なサウンド
エレンたちが訓練兵団を卒業し、調査兵団として本格的な戦いに挑む——その転換点にふさわしい高揚感を持つ楽曲です。
Season 2のOP・戦いが個人へ寄る転換点
心臓を捧げよ! 合唱感・使命感の魅力
Season 2のOP・心臓を捧げよ!は、作中の敬礼・心臓を捧げよをタイトルに冠した、調査兵団の決死の覚悟を歌う楽曲です。
■ 心臓を捧げよ!のポイント
- 合唱パートの力強さ・捧げよ!捧げよ!心臓を捧げよ!の大合唱
- 使命感の表現・命をかけて巨人と戦う兵士たちの覚悟
- Linked Horizonらしさの集大成・軍楽×オーケストラ×ロックの完成形
Season 2では、巨人の正体に関する衝撃的な真実が明らかになり始めます。仲間だと思っていた者の裏切り・戦いが人対巨人から人対人へと移行していく転換点を、このOPは象徴しています。
Season 3のOP・内側の敵・真実へ近づく段階
Red Swan・叙情性と喪失”の表現
Season 3 Part 1のOPは、X JAPANのYOSHIKIとL’Arc〜en〜CielのHYDEという大物アーティストのコラボレーションで話題を呼びました。
■ Red Swanの異質性
- 叙情的なバラード調・これまでの疾走感とは異なるアプローチ
- 喪失と哀悼のテーマ・失われた仲間、過ぎ去った日々への想い
- 幻想的な雰囲気・エレンが望んでいた自由な情景の表現
Season 3前半は巨人との戦闘シーンが少なく、壁内の政治的な陰謀がメインとなります。この内なる敵との戦いを、従来とは異なる落ち着いた曲調で表現した選択は、賛否両論を呼びながらも本編にマッチしていました。
憧憬と屍の道・歴史と因縁を感じる要素
Season 3 Part 2では、Linked Horizonが復活。ファンを歓喜させました。
■ 憧憬と屍の道の聴きどころ
- 過去のOP楽曲の旋律を引用・紅蓮の弓矢・自由の翼のフレーズが織り込まれる
- 歴史と因縁・壁の真実、巨人の起源に迫る物語と連動
- 重厚感・シリーズの集大成としての風格
この楽曲は、作品の核心に迫る・ウォール・マリア奪還作戦を盛り上げる重要な役割を果たしました。
Final SeasonのOP・戦争と価値観の衝突
僕の戦争・違和感と不穏さの演出意図
The Final Seasonの幕開けを飾った僕の戦争は、千葉県出身のロックバンド・神聖かまってちゃんが担当。これまでのOPとは全く異なる違和感を生み出しました。
■ 僕の戦争が仕掛けた違和感
- 不穏なメロディ・恐怖心を煽る旋律
- 子供のコーラス・無邪気さと残酷さの対比
- 歌詞の二面性・戦争を僕らにくださいという衝撃的なフレーズ
- 視点の転換・敵・だった側からの物語開始を示唆
Final Seasonでは、物語の舞台が壁の外の世界・マーレに移ります。これまで敵だった側の視点から物語が始まることを、OPの異質さで表現したのです。
PONY CANYONが公開したノンクレジットOP映像は1日で100万回再生を突破し、現在は5000万回以上再生されています。詳細はThe Rumblingが世界的ヒットとなった背景でも解説されています。
The Rumbling・終末感・暴走する熱量の魅力
Final Season Part 2のOPは、レゲエパンクバンド・SiMが担当。地鳴らしをテーマにした爆発的な楽曲です。
■ The Rumblingの衝撃
- タイトルの意味・Rumbling=地鳴らし・作中の最終兵器
- 英語歌詞・グローバルな視聴者に向けたアプローチ
- 爆発的なサウンド・終末へと向かう物語のクライマックスを表現
- サビ前の演出・9つの巨人が継承者とともに映し出される映像
この楽曲は海外で特に大きな反響を呼び、Billboard Global Excl. U.S.チャートで日本人アーティスト初のTOP10入りを果たすなど、世界的なヒットとなりました。

